近鉄奈良駅で百楽の春巻きを食べる。
以前姫路ジャスコの上に百楽の店があった。卒業式や入学式、何かのお祝いのときには家族でこの店でよく食事をした。
中でも大皿にいっぱいに盛られた春巻きは私たち姉妹の大好物で、必ず注文したものだ。
今はもうジャスコも百楽も姫路にはない。
何年か前、思いがけず、近鉄の奈良駅で百楽を見つけたときには、本当に懐かしくて、店に入って春巻きを注文すると、やっぱりあの春巻きだった。
すっごくおいしいって言うわけではないけれど、皮が多分卵焼きみたいなものでできていて、中には春雨とたけのこがたっぷり入っている。これをからしをつけて酢醤油でいただく。
中華料理と言うよりは、家庭の惣菜の味である。
夫にも食べさせたくて、持ち帰りを頼んだ。
花散らしの雨が降る奈良の街での仕事を終えて
帰路につく。奈良公園の哲学的な顔つきの鹿たちも、今朝は雨に降られているんだろうか。